3排水流量a v1.0.1
エクセルテンプレート
03.12.09 更新
ファイルの概要
「3流量計算a」ファイルは、(雨水)排水計画において、降雨強度(mm/h)を設定して各々の集水エリアからの(雨水の)流出量を計算し、各ルートの排水施設の断面(管径)流下能力を計算して、そのの是非を判定します。
基本事項 
  • 青色文字色は入力値(欄)を示しています
  • 緑色文字色は標準で自動計算されるが、適宜入力の必要があれば数値を入力する数値です。
  • 赤色文字色は注意事項、(確認すべき)計算結果を示しています。
  • テンプレートにはサンプルの数値(青色文字)を入力しているので、使用の際にはこの青色文字を消去(カットは不可)または上書きして下さい(緑色文字の計算式は消去しないこと)。
  • 下部タグのうち”in〜”は入力シートを示し“to〜”はデータの利用(ベクターワークスへのコピー)を想定しています。又タグ名の最初の数値は成果品としての印刷出力を想定し、数値はその順を示しています。
  • カーソルや行列のカット&ペースト、挿入、削除は、関連する計算のつながりが失われるので行わないで下さい。また入力値を移動させる場合は、「形式を選択してペースト|値」で行って下さい。
  • 入力の内容に関しては、適宜コメント(カーソル右上三角)を参照して下さい。
  • 計算式のあるセル(主に緑色文字のセル)を書き換えたり、数値を直接入力した場合は、そのセルの文字色か塗り色を変えておくことを薦めます。こうすることにより、その後の修正時に間違いを避けることが出来ます。
使い方
1.各エリアの面積の入力
  • 最初に排水ルートを設定し、このルートに沿って、計画コンタ(等高線)に注意しながら、流れ込む集水エリアを設定していきます。 
  • 排水エリアを作成したら、各排水エリアに通し番号を付け、各エリアの面積を計測します。。
  • 各エリアの面積を計測できたら「3排水流量a」を開きます。このファイルは「1排水計画」のリストを参照して流量を判定する機能があるため、あらかじめ架空のファイルへのリンクが設定されています。このためファイルを開いた時に参照ファイルを確認するダイアログが表示されますが、当初は無視(キャンセル)して下さい
  • “in1”シートの「基準面積表」に‘エリア’と‘エリア面積’を入力していきます。入力単位は「ha」となっているので注意してください。
  • 「3排水流量a」は、降雨強度から「3排水流量b」は降雨強度式から、流出量を計算するシートです。 
  • ‘エリア面積’を入力したら、種別の内容及び流出係数を確認して、各々のエリア内の ‘種別面積’を入力します。種別面積のうちの右端(太字)はベースとなる種別で、「エリア面積 ー 入力した種別面積の合計」が計算されます。

2.排水断面の検討
  • “in2”シートを開いて‘計画降雨強度’‘安全率’‘流出係数’番号を確認・入力します。
  • ‘流出係数’番号は、流出量の計算において、各エリア毎の流出係数を使って計算する場合は「1」、流出域全体の平均の流出係数を使って計算する場合は「2」を入力します。
  • ‘計画安全率’左側は流出量に対する安全率を計算する場合の係数で、右側は排水断面における流下能力に対する係数です。
  • その横の数値は、排水施設の流下能力を上記計画流速から勾配を計算する場合は「1」、"List"データを参照する場合は「2」を入力します("List"データを参照する方法は後述)。
  • “側溝・管渠”の表に検討する管渠・側溝の計画断面を作成しておきます("List"データを参照する場合は、「1排水計画」シートの管渠等の番号と、側溝・管渠の番号が整合している必要があります)。
  • 管渠の場合は‘断面mm’に「管径」+「φ」、側溝の場合は「高さ」+「×」+「幅」(単位はmm)を入力して、‘仕様’‘粗度係数’ ‘(計画)水深’を入力・修正します。
 計画流速からの勾配の計算
  • “in2”シート入力表の‘エリア番号’欄に検討する面積表のエリア番号を入力していきます。エリアの面積を累加計算させていく場合は、行を空けないで入力を続けます。
  • 上記の集計を参照する場合は、“エリア参照”欄に参照する行の‘No’を入力します。
  • 検討するエリアを混同しないように‘路線番号’を入力しておきます。合算した場合“エリア”セルに“参照”の上のセル(デフォルトで「+」) + 参照している‘路線’名が表示されます。
  • また、算入の必要があれば‘汚水量’‘地下水量’(m3/sec)を入力します。

  • 排水施設の流下能力を検討するには、“in2”入力表の流出エリアに対応する ‘側溝・管渠’セルに、“管渠”シートの排水施設の形状‘No’を入力します。デフォルトで延長100m、管渠等の流速が‘計画流速’となる高さが‘流出高/勾配’セルに計算されて、設定された排水施設の流下能力が、流出量を下回る場合は表左外‘判定’に「×」が表示されます。この場合 ‘側溝・管渠’の設定を修正して下さい。
  • 具体的な排水計画に対する排水能力を検討する場合は ‘延長’‘流出高’‘流入高’に具体的な数値を入力します。
 「1排水計画」のリストを参照して計算
  • 既に作成している「1排水計画」のリストを参照して流下能力のチェックをするには、メニューから「編集|リンクの設定...」を選択して「リンク元の変更...」ボタンを押し、参照するファイルを選択します。リンク元を変更すると、“List”シートに排水計画のリストが参照されます("List"データを参照する場合は、「1排水計画」シートの管渠等の番号と、側溝・管渠の番号が整合している必要があります)。
  • “in2”シートで「2:Listを参照」を選択し、計画流速からの勾配の計算と同様に排水エリアを入力していきます。
  • 排水施設の流下能力を検討するには、‘路線番号’セルに、計画している路線番号(管番号)を入力します。路線番号を入力するとその“List”データの管渠の内容を参照して、流下能力が計算され、流下能力が流出量を下回る場合は表左外‘判定’に「×」が表示されます。この場合 「1排水計画」の設定を修正して下さい。
  • 既に「1:計画シートからの勾配計算」で作成している内容を「2:Listを参照」に修正するには、‘側溝・環境’〜‘備考’までの列に入力している内容をデフォルトに戻す(空白の計算セルをコピー・ペースト)することにより変更できます。
  • 参照する「1排水計画」シートは、ver1.2.0以上でないと管番号が参照されません。
  • 排水流量計算表」として出力する場合は、あらかじめ“in2”シートの‘タイトル’‘種別’を入力して、“計算”シートを出力します。
使用上のご注意
  • 利用に際しては、下記条件に同意された上で使用してください
    1. このファイル(テンプレート)の著作権は「(有)アール・グレイ建築研究室」にあります。他のネットへの転載、商用目的の配布を禁じます。
    2. これらのファイルを使用した損害等には一切の補償に応じられません。致命的なバグの修正、バージョンアップの義務を負いません。
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更新履歴
(v1.0.0→v1.0.1)
  • 既に作成されている「1排水計画」の“リスト”とリンクさせて流量の検討が行えるように修正。
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